お芝居初心者の人がある程度演技ができるようになるための比較的わかりやすい方法

[say name=”多摩原成美” img=”https://yakusyanomiti.com/wp-content/uploads/2019/02/演劇部1-3.jpg”]こんにちは! 今回はお芝居が上手くなるためにはどうすればいいのかというのを考えて行きましょう![/say][say name=”大鳥千里” img=”https://yakusyanomiti.com/wp-content/uploads/2019/02/演劇部後輩 喜-3.jpg” from=”right”]多摩先輩、そんなの簡単っすよ! どうやればいいのか全部台本に書いてるじゃないっすか![/say][say name=”多摩原成美” img=”https://yakusyanomiti.com/wp-content/uploads/2019/02/演劇部1 呆れる-4.jpg” ]千里ちゃん・・・ あなたみたいに感覚で全部できる人ばかりじゃないんだから。 ちゃんと理論を立てて説明できることだ大事なのよ。[/say]

これからお芝居を始める人が、どうしたら演技が上達するかわからないという人は結構多いとおもいます。

お芝居ってどうやったらうまくなるの?という疑問は必ずついてきます。

演技というものはある意味形の無いものなので体系的にデータがとりにくいものです。

また、調べていくと様々な方法があるためにどれが本当に正しいのかよくわからないという状態になりがちになってしまいます。

このブログで紹介するのは全ての人にあてはまるわけではありませんが、ある程度広い範囲の人達に適用できる演技上達方法を紹介していきます。

演技は身体感覚でスポーツに近い?!

アスリートやスポーツ選手とは使うところは違いますが、演技というものはある種の身体感覚が必要です。

逆にいえばそれなりの身体感覚が備わっている人であるならば、

経験が無くとも何も考えずにできる人はできてしまうという現実はあります。

天才や凡人という言葉を使うのは個人的に好きではありませんが、

乱暴な言い方をするとセンスがある人はある一定のレベルまでできてしまいます。それが演技というものです。

しかしセンスがある人の感覚はその人の人生で培ったものです。普通に日常を生きていたら中々得られません。

このブログでは完全に初心者で演技なんてやったことないし、

どうしたらいいかわからないという人に対して、まず最初に何をしていけばいいのかというのを自分の体験もふまえてまとめてみました。

参考にしていただけたらと思います。

演技は気合いでできるというのは嘘

演技は気合だ!!という人がたまにおります。

しかし気合や元気でお芝居を構成していくのはとても難しいです。

嘘とは言い切れずできる人はいるかもしれませんが、多くの人は気合いではできるようになりません。

自分の体験から言うと演技は分析と身体経験です。(他にもありますが)

ちなみにアイドル活動をしている人に多い傾向にありますが、稽古やリハーサルはあまりうまくなく、ボロボロだけど本番でいきなり化けたようにうまくなるひともいます。

笑ってしまいそうになりますがその人が言うには何にも考えていないそうです。

本番で覚醒するというのは漫画のような人ではありますがそういうタイプの人もおります。

ただ基本的にそういう人は少数ですし、共演したとしてもお芝居を合わせるのはとても大変です。

本人はそのつもりはなくとも本番で本気出すパターンであり、あまり好ましくは思われないです。

[say name=”多摩原成美” img=”https://yakusyanomiti.com/wp-content/uploads/2019/02/演劇部1 呆れる-4.jpg”]まあ、お前今まで手抜いてたんかボケえ! みたいな感じに思われても仕方がないような感じだものね。[/say]

個人的にとても面白いと思いますが。

キャラクターの履歴書を作成する。履歴書作成編

ここからはどうしたら演技が上達するかということを考察していきましょう。

人それぞれ演技の上達の方法は様々ですが、お芝居初心者の人が上達するための比較的簡単でわかりやすい方法があります。

役者さんはオファーで仕事をいただく、もしくは舞台で公演をおこなう場合台本が配られます。

台本をもらい役をいただいた時にやらなければいけないことは色々とありますが、

少なくとも稽古がはじまるまでにはやっておかなければいけないことがあります。

台本の自分の台詞にカラーでマーカーを引く人がおりますが、これはやってもやらなくてもいいことだと思ってます。些細な事です。

台詞を覚えたり台本読解などもしなければいけませんが今回考えてほしいことはこちらです。

役の履歴書を作る。つまり役(キャラクター)の履歴書を作成してください。

いわゆるこれが役作りと言われるものです。

[say name=”多摩原成美” img=”https://yakusyanomiti.com/wp-content/uploads/2019/02/演劇部1-3.jpg”]というわけで、役(キャラクター)の履歴書を作成していきましょう!軽くレポート用紙100枚分くらいで。[/say][say name=”大鳥千里” img=”https://yakusyanomiti.com/wp-content/uploads/2019/02/演劇部後輩 怒-3.jpg” from=”right”]100枚!?ってマジすか?!

多すぎっす! あたし特にそんなに作る必要感じないっす!後輩のストライキを申し出るっす。[/say][say name=”多摩原成美” img=”https://yakusyanomiti.com/wp-content/uploads/2019/02/演劇部1 マジギレ顔-4.jpg”]千里ちゃん・・・ 役(キャラクター)の情報っていうのは多ければ多いほどいいのよ。

特に初心者の頃はね。 慣れてくれば減らしていければいいだけ。

まああなたは初心者ではないけども、初心にかえるという意味でやってみましょうよ。っていうかとっととやれやこのクソビッチが・・・[/say][say name=”大鳥千里” img=”https://yakusyanomiti.com/wp-content/uploads/2019/02/演劇部後輩 あわわわ-3.jpg” from=”right”]ふえええええ、言われなき誹謗中傷を受けたっす。マジすか!? こんな展開は想定外っす!![/say]

役(キャラクター)の人生をつくる

詳細に書いていくと自分にあたえられた役(キャラクター)がいます。

まずは台本に書かれてある設定をまとめてみましょう。

名前や年齢の他に血液型、職業、家族関係、家族についてどう思っているのか

馴染みのあるところでちびまる子ちゃんを例にだします。

仮にちびまる子ちゃんの主人公のまる子(さくらももこ)を演じる場合は

1965年5月8日9歳(小学3年生)A型で納豆とトマトが食べれない。

ちびまる子の由来は「ちび」で「まる」顔で女の「」だから

このように基本的な設定を台本の中からひろってください。

次に台本に書かれていない設定部分も考えて決めてください。

細かく書いていくと人生で一番喜びを感じたことは何か?家族についてどう思っているのか?心理的なトラウマや身体的な癖など、考えることはいくらでもあります。

僕がお芝居をはじめた当初は1つのキャラクターにつき120以上の質問項目を埋めておりました。

その役(キャラクター)が19歳ならば19年分、70歳ならば70年分の人生の履歴書を書いていきます。

履歴書があるのと無いのとでは演じやすさが大分変ってきます。

なぜ履歴書を作ったほうがいいのか?

ここではどうして履歴書を作ったほうがいいのかというのを理論的に説明していきます。

僕がよくお芝居を初めて間もない人によくする質問があります。

例えば鈴木さん(19)という方がいらっしゃるとします。

鈴木さんはシェイクスピアの『ロミオとジュリエット』のジュリエットを演じるとします。

ぼく   「では鈴木さんに質問です。血液型と出身地は?」

鈴木 「福井県出身のA型です。」

ぼく 「兄弟いるの?」

鈴木 「お兄ちゃんがいます。」

ぼく 「では急ですがここでジュリエットに質問します」

鈴木 「えっ?!!! 」

ぼく 「ジュリエットの家名は?」

鈴木 「え~と・・・」

ぼく 「ジュリエットのお母さんの名前は?お母さんのことをどう思っているの?」

鈴木 「うう・・・」

このように答えられなかったりします。

当たり前ですが鈴木さんは自分という人間については答えられます。

それは鈴木さんが19年という人生を生きているからです。

しかしジュリエットに関しては答えられませんでした。舞台の上ではジュリエットとして人生を生きなけらばいけないのに。

ジュリエットが記憶喪失という設定ならばそれでも構わないのですが、脚本の構成を変えない場合そのような設定はありません。

極端な例ではありましたが、自分のことはすらすら答えられるけども、役(キャラクター)については答えられない役者さんは多いのです。

このような状態だとジュリエットを演じるのはとても難しいです。

ジュリエットを演じる場合は誰よりも(下手をすると脚本家よりも)ジュリエットについて知っていなければいけないのです。

舞台の上演時間(ランタイム)が2時間ならば2時間役(キャラクター)として生きなければいけないのです。

もしも舞台の幕があがる前の役の人生を作ることができたならば、極論何もしなくても役として生きることができます。

履歴書を作成するうえでのポイント

役の履歴書を作成する際の大事なポイントがあります。

台本に書いていない設定は自分で作っていいです。むしろどんどん作ってください。

ただ台本に書いてある設定や人間関係は必ず守ってください。

こちらを守らないと演じるのがきつくなります。

シェイクスピアの作品ハムレットの母はガートルードです。

「でも実はハムレットの母親は宇宙人かもしれない。」

と考え自分で母親=宇宙人設定を作ってしまったら、物語の進行上かなり差し支えることになります。

演技しづらいと思います。

「そんなことするはずないじゃないか」と思うかもしれませんが、細かいところではついやらかしがちになってしまいます。

ちょっとした注意が必要です。

ここまで読んでいただいた方の大半が思うかもしれません。

役作りって面倒くさいんだね・・・

そうなのです。手間暇かかる作業なのです。

しかし、面倒くささを乗り越えると役を演じるのはとても楽しくなってきます。

お芝居はじめたばかりの人は多くの設定を決めた方がいいです。むしろ決めるべきです。

慣れてきたら感覚的に必要な情報と不要な情報がわかってきます。

そこまで履歴書を細かく作らなくてもいいようになりますが、やはり最初は細かく作ったほうがいいと思います。

ちなみに役の履歴書が無ければ演技ができないのかというとそうではありません。

ここまでの話は何だったんだという感じですが、履歴書は無くても演技はできます。

できるのですが、現状演技ができなくてやり方がわからないという人はやったほうがいいと思います。

まとめ

僕はお芝居をはじめた時はどういう努力をすれば上達するのかわかりませんでした。

努力の方向性がわからずに演技がうまくできていない時期をすごしていました。

この方法を経てから少しずつ少しずつ変わっていけたと思います。

全ての人にあてはまるというものではありませんが、少なくとも現状何も無い状態よりは演技がやりやすくはなるはずです。

試してみて損は無いと思います。

>Thank you very much for reading the email through to the end.

Thank you very much for reading the email through to the end.

I'm glad if you come to read me again

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